【TIG溶接と半自動溶接、何が違う?】 アイアン家具職人が教える使い分けの基本
アイアン(鉄)と無垢材の組み合わせ、そのコントラストには不思議な魅力がありますよね。
今回は、私たちの工房の裏側――家具の【骨組み】を作る非常に重要な工程、【溶接】についてお話しします。
初心者の方にも分かりやすく、私たちがなぜ「2つの溶接」を使い分けているのか、そのこだわりを覗いてみてください。
鉄と木を繋ぐ魔法。仕上がりの差を決める「2つの溶接」の秘密
アイアン家具の最大の魅力は、スリムな見た目からは想像できないほどの「頑丈さ」です。
その強さを支えているのが、鉄と鉄を熱で溶かして一体化させる「溶接」という技術。
実は、作る製品のデザインや用途によって、私たちは2種類の溶接機を使い分けています。
1. パワフルでタフな「半自動溶接」
まずご紹介するのは、火花を勢いよく散らしながら進む、力強い「半自動溶接」です。
どんな特徴?:専用のワイヤーが自動で供給され、一気に、そして深く鉄を溶かし込みます。
- ここがオーダーの鍵!:非常に高い強度が出るため、大きなダイニングテーブルの脚や、重い本を並べる大きなシェルフなど、「耐久性」が求められる家具に最適です。
- 見た目の味:溶接した跡(ビード)が少し盛り上がり、無骨でインダストリアルな「カッコよさ」が生まれます。あえてこの跡を残すことで、鉄の力強さを表現することもあります。
2. 美しさを極める「TIG(ティグ)溶接」
対してこちらは、火花がほとんど飛ばず、静かな光の中で進む繊細な「TIG溶接」です。
- どんな特徴?:両手を使って一滴ずつ金属を溶かし込んでいく、まさに「刺繍」のような手仕事。
- ここがオーダーの鍵!:とにかく仕上がりが綺麗!
精密な作業ができるため、取っ手や小物のデザイン、目に見える細かな部分に採用します。
- 見た目の味:波紋のような美しい跡が残ります。
表面を削ってフラットに仕上げる際も跡が残りにくいため、洗練された都会的なデザインの家具にぴったりです。
なぜ、手間をかけて使い分けるのか?
それは、お客様がその家具と過ごす「未来」を想像しているからです。
「家族で囲むテーブルだから、びくともしない安心感が欲しい」
「お気に入りの雑貨を飾る棚だから、接合部までジュエリーのように綺麗であってほしい」
オーダーメイド家具の良さは、こうした細かな要望を溶接の「手法」から選べることにあります。
既製品ではなかなか見ることのできない、鉄の表情や職人のこだわりがそこには詰まっています。
あなたの「こだわり」を形にしませんか?
鉄の力強さと、木の優しさ。
あなたが思い描く理想のインテリアには、どちらの溶接が似合うでしょうか?
「こんな雰囲気の部屋にしたい」
「このサイズの棚が欲しい」
そんなざっくりとしたイメージだけで大丈夫です。
鐡彩が最適な技術を選び、世界にひとつだけの家具をお作りします。
まずは、あなたのこだわりをぜひ聞かせてください。