素材「ステンレス」についてのご紹介

アクセサリー素材としての特徴とメリット・デメリットについての話
当ブランドでアクセサリー素材として使用される
SUS304(ステンレス304)
今回は、SUS304の特徴と
メリット・デメリット、そして気になる「金属アレルギー」についても解説します。
■ SUS304とは?
SUS304は、JIS規格で定められたオーステナイト系ステンレス鋼です。
主な成分は:
• 鉄(Fe)
• クロム(約18%)
• ニッケル(約8%)
そのため「18-8ステンレス」とも呼ばれます。
キッチン用品や医療機器、建築金物などにも使われる
非常に信頼性の高い素材です。
⸻
■ アクセサリー素材としてのメリット
① 錆びにくい
クロムが表面に「不動態皮膜」を作ることで、
非常に高い耐食性を持ちます。
汗や水に強いため、
日常使いに向いています。
⸻
② 変色しにくい
シルバーのように黒くなりにくく、
真鍮のように緑青も出ません。
「長く綺麗な状態を保ちやすい」
これが大きな魅力です。
⸻
③ 強度が高い
SUS304は硬く、変形しにくい素材です。
よって壊れにくく長くご愛用いただくことができます。
溶接や鍛造を活かした無骨なデザインには相性が良い素材。
薄くしても強度が出せるため、
シャープなデザインが可能です。
⸻
④ 比較的アレルギーが出にくい
ステンレスは金属アレルギーが出にくい素材として知られています。
理由は:
• 表面の不動態皮膜により金属イオンが溶け出しにくい
• 腐食しにくいため汗に強い
そのため場合によっては「サージカルステンレス」と呼ばれることもあります。
※ただし注意点あり(後述)
⸻
■ デメリット
① ニッケルを含む
SUS304には約8%のニッケルが含まれています。
ニッケルアレルギーの方は
反応が出る可能性があります。
※体質による個人差が非常に大きい
⸻
② 加工がとても難しい
硬い素材なので:
• 切削が大変
• 成形時にガスバーナー(3000°)を使う場面がある
• 溶接に技術と経験が必要
上記の理由から、
ちょっとした一室、設備で容易に作れるものではありません。
製作者側にとって、手間がかかる素材でもあり、その労力が価格に反映されています。
⸻
③ 傷はつく
錆びにくい・硬い=無敵ではありません。
使用に伴い細かな傷は入ります。
ただし、これは味として楽しめるポイントでもあります。
⸻
■ 金属アレルギーについて
ここは誤解が多い部分。
◎ ステンレス=絶対アレルギーが出ない
ではありません。
アレルギーの主な原因は:
• ニッケル
• コバルト
• クロム
SUS304はニッケルを含みます。
ただし、
✔ 金属イオンが溶け出しにくい
✔ 腐食しにくい
✔ 表面が安定している
そのため、比較的トラブルが少ない素材と言われています。
⸻
■ こんな方は注意
• 強いニッケルアレルギーがある
• 汗をかきやすい
• 傷がついたまま長時間着用する
心配な方は、短時間の試着から始めることをおすすめします。
⸻
■ まとめ
SUS304は
✔ 錆びにくい
✔ 強い
✔ 変色しにくい
✔ 比較的アレルギーが出にくい
日常使いのアクセサリーに非常に向いている素材です。
ここまで読んでいただきましてありがとうございます。
次回も職人視点の日々、ブランド、作品について等のお話をしていきますのでよろしくお願いいたします。
最後に
当ブランドの方向性は貴金属を用いた煌びやかなジュエリーではなく、
あくまで鉄工の延長線上から産まれた装身具であり、
無骨でありつつも素材本来の色や輝きで身につけていただける方の日常に彩りを与える、というのがコンセプトです。
そのコンセプトを落とし込んだ作品を楽しんでいただけたら嬉しく思います。