Iron×Wood×Brass×Mixed CraftsHandcrafted in Misato, Saitama
日々の制作、素材との対話。工房から生まれる物語。
2026.6.5
カフェや美容室、アパレルショップなどの開業準備を進めるオーナー様にとって、内装や家具の予算をどう抑えるかは頭の痛い問題です。ネット通販を見れば、おしゃれで安い既製品のテーブルやチェアがたくさん並んでいます。「最初は予算もないし、これで済ませちゃおうかな…」と考えてしまうのも無理はありません。しかし、ちょっと待ってください。 「家庭用」として作られた既製品家具をそのまま店舗で使うと、驚くほどのスピードで寿命を迎えてしまうケースが後を絶ちません。今回は、プロの職人の視点から、なぜお店の家具に「安さ」だけで既製品を選ぶと失敗するのか、そして最初に少し投資してでも「アイアン×無垢材」の置き型家具をオーダーメイドした方が、結果的にトータルコストが圧倒的に安くなる理由を徹底解説します。安い既製品家具が「店舗利用」で早くダメになってしまう理由家庭用と店舗用では「使用頻度」が桁違いネット通販などで格安で販売されている家具の多くは、あくまで「一般家庭での利用」を想定して作られています。家庭用のダイニングテーブルであれば、使うのは1日にせいぜい数回、特定の家族だけです。しかし店舗となれば話は別。1日に何十人、何百人という不特定多数のお客様が入れ替わり立ち代わり利用します。手荷物がガツガツぶつかる毎日のように何度もアルコールで消毒される頻繁にレイアウト変更で引きずられるこれだけの負荷がかかると、ボルト留めされた既製品の脚はあっという間に緩み、溶接の甘い部分は金属疲労を起こしてしまいます。ガタつく家具はお店の「顧客満足度」を大きく下げる想像してみてください。素敵なカフェに入り、コーヒーを一口飲もうとした瞬間、テーブルが「グラッ」と揺れたらどうでしょうか?「お茶がこぼれそうで落ち着かない」 「座るたびにギシギシ音がして安っぽい」家具のガタつきやチープさは、お客様の居心地の良さをダイレクトに奪い、お店全体のブランドイメージまで下げてしまう大きなリスクになります。いくら料理やサービスが素敵でも、家具がガタついているだけで「もう一度行こう」という気持ちが薄れてしまうのです。職人が作るオーダーアイアン家具が「お店用」に最適な4つのメリットメリット①:溶接による「圧倒的な頑丈さ」既製品のアイアン家具の多くは、組み立て式の「ボルト留め」だったり、見えない部分の溶接不良、素材自体の厚みが薄かったりします。そのため、毎日多くの人が使う店舗では、数ヶ月でネジが緩み、ガタつきの原因になります。最悪曲がったり、折れてしまうこともあります。当工房では、強度が必要な骨組みには職人が一箇所ずつ最適な技術で鉄を完全に一体化させています。 不特定多数のお客様がガシガシ使ってもビクともしない、店舗基準の「本物の頑丈さ」を備えています。メリット②:傷やシミも「店の味(ヴィンテージ)」に変わる無垢材安い家具によく使われている「プリント合板(木目を印刷したシールを貼ったもの)」は、傷がついたり剥がれてしまったりすると、見た目が悪くなり、お店の雰囲気・世界観を崩してしまいます。一方で、当工房が使う「無垢材」は違います。 お客様がつけてしまった小さな傷や、コーヒーのシミさえも、年月を経るごとに「お店の歴史」や「ヴィンテージ感」という深い味わいに育っていきます。 万が一大きな汚れがついても、表面を軽くサンディング(やすり掛け)してオイルを塗り直せば、何度でも本来の美しさを取り戻せます。使い捨てる家具ではなく、「お店と一緒に育つ家具」になるのです。メリット③:置き型だから「レイアウト変更」や「移転」にも柔軟対応壁や床に造り付け(造作)してしまう家具は、一度設置すると動かせません。「団体の予約が入ったから席を繋げたい」「お店の模様替えをしたい」という時に対応できず、将来お店を移転・改装する際も解体して処分するしかありません。自由に動かせる「置き型家具(独立したテーブルやスツール)」なら、日々のレイアウト変更も自由自在。将来の移転時にも、そのままお店の「大切な財産」として次の店舗へ持って行くことができます。メリット④:お店の間取りに「mm単位」で合わせられる「あと5cm小さければ、もう1席増やせたのに…」 「既製品だと通路が狭くなって、スタッフの導線が悪い…」店舗運営において、1席の増減やスタッフの歩きやすさは「売上」に直結します。オーダーメイドであれば、お店の間取りやターゲット層(お一人様が多い、カップルが多いなど)に合わせて、テーブルの幅・奥行き、スツールの高さを1cm単位で指定可能です。限られた店舗スペースを、売上を最大化するレイアウトへ最適化できます。【シミュレーション】5年で見ると、オーダー家具の方が「安い」?ここで、目先のコスト(初期投資)と、長期的なコスト(トータル経費)を比較してみましょう。格安の既製品テーブル(約2万円)を買った場合 店舗利用による負荷で2年でガタつき、買い替え。4年目でまた買い替え。5年の間に計2回買い替えが発生し、その都度「古い家具の処分費用」と「新しい家具を探して組み立てる手間」がかかります。結果、5年で【約6万円+多くの手間と時間】を失います。当工房のオーダーテーブル(約6〜7万円※サイズによる)を買った場合 初期費用は既製品の3倍近くかかりますが、圧倒的な頑丈さとメンテナンス性により、5年どころか10年、20年と現役で使い続けられます。買い替えの手間も処分費用もかかりません。オーナー様の大切な資金を「使い捨ての家具」に何度も支払うか、それとも「お店のシンボル」として長く愛せる家具に一度だけ投資するか。長期的な経費で見れば、答えは明白です。当工房が店舗オーナー様から選ばれる理由と、ご注文の流れ「オーダーメイドって、なんだか敷居が高そう……」 「専門的な図面なんて描けないけれど、相談して大丈夫?」どうぞご安心ください。当工房へご依頼いただく店舗オーナー様の多くが、最初は具体的なイメージが固まっていない状態からスタートしています。1. イメージ写真や「ピンタレストの画像」だけでご相談OK!「こんな雰囲気のカフェにしたい」「SNSで見かけたこのテーブルの脚が理想」といった、スクリーンショットや画像を見せていただくだけでも大丈夫です。 職人がお店のコンセプトや間取りを伺いながら、最適なサイズやデザイン、アイアンの太さ、木材の種類をご提案いたします。2. まずはお気軽なサイズ相談・お見積もりから「カウンタースツールを3脚、高さを指定して作りたい」 「2人掛けのテーブルを4台置くと、いくらくらいになる?」 といった、ざっくりとしたご相談や概算のお見積もりだけでも大歓迎です。鉄と木が紡ぐ、お店だけの「特別な空間」を一緒に作りませんか?お店の扉を開けた瞬間、お客様の目に飛び込んでくるテーブルやカウンター。本物の鉄と木が持つ重厚感と温かみは、空間全体の格を一気に引き上げてくれます。ネットの既製品を何度も買い替えるストレスから解放され、お店の歴史を刻む「一生モノの相棒」をぜひお選びください。お見積もりやサイズのご相談は、下記のボタン(または公式LINE)から24時間いつでも受け付けております。「ブログの店舗家具の記事を見た」とお気軽にお声がけください!lin.ee/dwAcjDs
2026.4.16
いつも当工房の製品をご覧いただきありがとうございます。 この度、ステンレス製の指輪とバングルの魅力をさらに引き立てるため、新しく「素材」と「仕上げ」のカスタマイズオプションを追加いたしました。「毎日気兼ねなく使いたい」「特別な日のために輝きを重視したい」「肌への優しさにこだわりたい」 そんな一人ひとりの想いに寄り添うための選択肢です。※HP掲載商品画像は全てSUS304ポリッシュ仕上げの製品となります。1. 印象を左右する「2つの表面仕上げ」アクセサリーの顔となる表面の表情。無骨な標準仕様と、より華やかな研磨仕上げの2パターンの選択肢マテリアルをサージカルステンレスへ変更できるオプションをご用意いたしました。【標準】ブラッシュド仕上げ表面をブラシ加工し、落ち着いたマットな質感。【研磨】ポリッシュ仕上げ(+4,000円)職人が一点ずつ丁寧に磨き上げた華やかな、光沢のある仕上げです。特徴: ステンレスの持つ本来の輝きを最大限に引き出した、高級感溢れる仕上がりです。メリット: 圧倒的な存在感があり、手元をぱっと明るく華やかに見せてくれます。おすすめ: 結婚式やパーティーなどの華やかなシーン、アクセサリーに主役級の輝きを求める方。2. 安心と品質を極める「2つの素材」長く愛用するものだからこそ、中身の素材にもこだわりました。【標準】SUS304ステンレス高級調理器具や腕時計にも広く使われる、信頼性の高い高品質なステンレスです。特徴: 非常に硬く、錆びにくいため、日常生活で変色する心配がほとんどありません。おすすめ: ステンレスの耐久性を手軽に楽しみたい方。【ハイエンド】SUS316L(サージカルステンレス)(+3,000円)医療用メスなどにも使用される、最高位グレードのステンレスです。特徴: 「サージカルステンレス」と呼ばれ、金属アレルギーの原因物質が溶け出しにくい性質を持っています。メリット: 304よりもさらに耐食性が高く、海や温泉などの過酷な環境でも美しさを保ちやすいのが特徴です。おすすめ: 金属アレルギーが心配な方、より一生ものとしてのクオリティを追求したい方。カスタマイズ価格一覧ご予算や好みに合わせて、4つの組み合わせからお選びいただけます。モデル組み合わせ追加料金(税込)スタンダードSUS304 × 標準 0円ハイエンド・マテリアルSUS316L × 標準 +3,000円プレミアム・フィニッシュSUS304 × 研磨 +4,000円フルオプションSUS316L × 研磨 +7,000円職人よりメッセージ当工房では、一つひとつの工程を大切に手作業で製作しています。 特にオプションの「ポリッシュ仕上げ」は、研磨剤とバフを使い分け、時間をかけてじっくりと磨き上げることで、機械生産にはない「温かみのある輝き」を追求しました。「自分へのご褒美」や「大切な方への贈り物」に。 あなただけの特別な一本を、ぜひこの機会に仕立ててみませんか?
いつも私の作品を手に取り、見守ってくださりありがとうございます。これまで、ステンレスという無機質な素材にいかに命を吹き込むか、試行錯誤を続けてまいりました。特にこだわってきたのが「研磨」の工程です。磨き上げられたステンレスが放つ静謐な輝きは、手仕事でしか到達できない領域だと自負しております。そしてこの度、試用期間を経て、ブランドとしてさらに高みを目指し一点一点の完成度を高めるため、素材・仕上げ加工のオプションの追加など、作品の品質基準を刷新し、ステンレス製品の価格を改定させていただくこととなりました。オプション等の詳細につきましては追って追記いたします。制作に数時間。その時間に、私が現在までの職人人生で培った技術と、誇りを注ぎ込みます。今回の決断は、私が一人の職人として自立し愛する家族や、作品を選んでくださる皆様をより豊かにしていくための気高い挑戦でもあります。手にした瞬間に、その人の人生の格が一段上がるような。そんな「本物」をこれからもお届けしてまいります。今後とも、変わらぬご愛顧をいただけますようお願い申し上げます。 鐡彩
2026.3.31
家具やインテリアを選ぶとき、「なんとなくしっくりこない」と感じたことはないでしょうか?・サイズは合っているのに違和感がある、そもそも空間を無駄にしないピッタリの物が見つからない。・デザインは良いのに空間に馴染まない。・既製品で揃えたはずなのに、どこか物足りなさを感じる。そんな経験をしたことがある方も多いと思います。私自身も同じように感じていた一人でした。既製品の家具は完成されていて便利ですが、その一方で「自分の空間に本当に合っているのか」と考えるとどこか妥協して選んでいる感覚がありました。サイズ、素材感、雰囲気。そのすべてがぴったり合うものは意外と少なく、「もう少しこうだったらいいのに」と思うことが何度もありました。そうした違和感がきっかけでもあり、自分の手で家具を作るようになりました。最初は試行錯誤の連続でしたが、素材に触れ、加工し、形にし、その空間に置く。その空間に合うように作ったのだからピッタリです。特に鉄と木を組み合わせた家具は、シンプルでありながら存在感があります。溶接によって生まれる無骨な表情と、木の温かみ。そのバランスによって、空間にしっかりとした軸が生まれます。既製品にはない、少しラフ飾りすぎない、それでいて力強い雰囲気は、一点物だからこそ出せるものだと思っています。一点物の家具や店舗什器には、「その場所のために作られる」という価値があります。例えば店舗であれば、コンセプトや動線、使い方に合わせて設計することで、ただの家具ではなく“空間の一部”として機能します。見た目だけでなく、使いやすさや耐久性も含めて、その場所に最適な形にすることができます。また、個人の方であれば、自宅の雰囲気やライフスタイルに合わせた家具も作ることができます。既製品では合わなかったサイズや、探しても見つからなかったデザインも、オーダーであれば実現できます。結果として、長く使えるものになり、時間とともに味わいも増していきます。もちろん、オーダー家具や店舗什器には「ハードルが高い」というイメージもあると思います。価格や納期、どのように依頼すればいいのか分からない、といった不安もあるかもしれません。ですが実際には、具体的なデザインが決まっていなくても問題ありません。「こんな雰囲気が好き」「こういう使い方をしたい」といったイメージからでも、一緒に形にしていくことができます。打ち合わせを重ねながら、サイズや仕様を調整し、その空間に合った最適な形を探していきます。私が一点物にこだわる理由は、単にオリジナルだからではありません。使う人や場所にとって、本当に意味のあり長く使っていただけるものを作りたいと考えているからです。量産では難しい細かな調整や、素材の表情を活かした仕上げ。オーダー時に、なんとなくで、サイズもデザインも適当でいいよ と言うのであれば既製品を購入いただいた方が格段に安く購入できます。オーダーメイド の価値をしっかりと意識していただいてこそ当ブランドの価値が活きます。家具や什器は、日常の中で長く使い続けるものです。だからこそ、その空間に合ったものを選ぶことで、過ごし方や居心地も大きく変わります。なんとなく選んだものではなく、しっかりと考えて選んだものは、時間が経っても満足感が続きます。もし今、家具や店舗什器選びで迷っているのであれば、「オーダーする」という選択肢も一度考えてみてください。既製品では得られないフィット感や、空間との一体感を感じられるはずです。オーダーでの家具製作や店舗什器のご相談も承っております。サイズやデザインが決まっていない段階でも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせください。
2026.3.24
アイアン(鉄)と無垢材の組み合わせ、そのコントラストには不思議な魅力がありますよね。 今回は、私たちの工房の裏側――家具の【骨組み】を作る非常に重要な工程、【溶接】についてお話しします。初心者の方にも分かりやすく、私たちがなぜ「2つの溶接」を使い分けているのか、そのこだわりを覗いてみてください。鉄と木を繋ぐ魔法。仕上がりの差を決める「2つの溶接」の秘密アイアン家具の最大の魅力は、スリムな見た目からは想像できないほどの「頑丈さ」です。その強さを支えているのが、鉄と鉄を熱で溶かして一体化させる「溶接」という技術。実は、作る製品のデザインや用途によって、私たちは2種類の溶接機を使い分けています。1. パワフルでタフな「半自動溶接」まずご紹介するのは、火花を勢いよく散らしながら進む、力強い「半自動溶接」です。どんな特徴?:専用のワイヤーが自動で供給され、一気に、そして深く鉄を溶かし込みます。ここがオーダーの鍵!:非常に高い強度が出るため、大きなダイニングテーブルの脚や、重い本を並べる大きなシェルフなど、「耐久性」が求められる家具に最適です。見た目の味:溶接した跡(ビード)が少し盛り上がり、無骨でインダストリアルな「カッコよさ」が生まれます。あえてこの跡を残すことで、鉄の力強さを表現することもあります。2. 美しさを極める「TIG(ティグ)溶接」対してこちらは、火花がほとんど飛ばず、静かな光の中で進む繊細な「TIG溶接」です。どんな特徴?:両手を使って一滴ずつ金属を溶かし込んでいく、まさに「刺繍」のような手仕事。ここがオーダーの鍵!:とにかく仕上がりが綺麗! 精密な作業ができるため、取っ手や小物のデザイン、目に見える細かな部分に採用します。見た目の味:波紋のような美しい跡が残ります。 表面を削ってフラットに仕上げる際も跡が残りにくいため、洗練された都会的なデザインの家具にぴったりです。なぜ、手間をかけて使い分けるのか?それは、お客様がその家具と過ごす「未来」を想像しているからです。「家族で囲むテーブルだから、びくともしない安心感が欲しい」 「お気に入りの雑貨を飾る棚だから、接合部までジュエリーのように綺麗であってほしい」オーダーメイド家具の良さは、こうした細かな要望を溶接の「手法」から選べることにあります。既製品ではなかなか見ることのできない、鉄の表情や職人のこだわりがそこには詰まっています。あなたの「こだわり」を形にしませんか?鉄の力強さと、木の優しさ。 あなたが思い描く理想のインテリアには、どちらの溶接が似合うでしょうか?「こんな雰囲気の部屋にしたい」「このサイズの棚が欲しい」 そんなざっくりとしたイメージだけで大丈夫です。鐡彩が最適な技術を選び、世界にひとつだけの家具をお作りします。まずは、あなたのこだわりをぜひ聞かせてください。
2026.3.11
今回は鐡彩のアクセサリーやアイアン製品制作に使われているハンマーの一部をご紹介いたします。アクセサリー作りというと、細かい工具を使ってひたすら静かに作業しているイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが実際の制作では、ハンマーで金属を叩く作業がとても重要になります。金属は叩くことで形が変わり、少しずつ思い描いた形に近づいていきます。例えば、丸い棒状の金属を叩けば少しずつ伸びて細くなったり、板状の部分を叩けば平らに整えることができます。また、ハンマーの面の形によっては、金属の表面に独特の模様や質感をつけることもできます。アクセサリーの表情や雰囲気は、この「叩く」という作業によって生まれる部分がとても大きいです。そのため、アクセサリー制作では用途に応じていくつかのハンマーを使い分けています。重さや形が少し違うだけでも、叩いたときの金属の変形の仕方や仕上がりの質感が変わります。丸みのある面を持つハンマーは金属を伸ばしたり、槌目模様をつけたりする作業に使い、平らな面のハンマーは表面を均一に整えるときに使います。また、先端が細く尖っているハンマーは細かな部分の調整や模様をつけるときに活躍します。写真にあるのは、普段アクセサリー制作で使っている実物です。中古のものを購入し、使用したい形に加工したりすることもあります。形や大きさ、重さがそれぞれ少しずつ違い、作業内容によって使い分けています。中には長く使い続けているものもあり、叩いてきた跡がそのまま道具の表情になっています。ブランドコンセプトにもあるように、道具も共に育っていきます。見た目はとてもシンプルな道具ですが、アクセサリーの形や質感を決める大切な存在です。金属は、叩けば叩くほど少しずつ性質が変わり、思い通りに形を作るには感覚や経験も必要になります。どのくらいの強さで叩くのか、どの角度で当てるのか、どのハンマーを使うのか。そうした小さな判断の積み重ねが、最終的な仕上がりを大きく左右します。ひとつひとつ叩きながら、金属に少しずつ形と表情を与えていく。シンプルな作業ですが、その繰り返しの中からアクセサリーは生まれていきます。普段は完成したアクセサリーだけを見ることが多いと思いますが、その裏側ではこのような道具と作業があり、少しずつ形が作られています。これから作品を見るときに、そんな制作の風景を少し思い浮かべてもらえたら嬉しいです。
2026.2.20
アクセサリー素材としての特徴とメリット・デメリットについての話当ブランドでアクセサリー素材として使用されるSUS304(ステンレス304)今回は、SUS304の特徴とメリット・デメリット、そして気になる「金属アレルギー」についても解説します。■ SUS304とは?SUS304は、JIS規格で定められたオーステナイト系ステンレス鋼です。主な成分は:• 鉄(Fe)• クロム(約18%)• ニッケル(約8%)そのため「18-8ステンレス」とも呼ばれます。キッチン用品や医療機器、建築金物などにも使われる非常に信頼性の高い素材です。⸻■ アクセサリー素材としてのメリット① 錆びにくいクロムが表面に「不動態皮膜」を作ることで、非常に高い耐食性を持ちます。汗や水に強いため、日常使いに向いています。⸻② 変色しにくいシルバーのように黒くなりにくく、真鍮のように緑青も出ません。「長く綺麗な状態を保ちやすい」これが大きな魅力です。⸻③ 強度が高いSUS304は硬く、変形しにくい素材です。よって壊れにくく長くご愛用いただくことができます。溶接や鍛造を活かした無骨なデザインには相性が良い素材。薄くしても強度が出せるため、シャープなデザインが可能です。⸻④ 比較的アレルギーが出にくいステンレスは金属アレルギーが出にくい素材として知られています。理由は:• 表面の不動態皮膜により金属イオンが溶け出しにくい• 腐食しにくいため汗に強いそのため場合によっては「サージカルステンレス」と呼ばれることもあります。※ただし注意点あり(後述)⸻■ デメリット① ニッケルを含むSUS304には約8%のニッケルが含まれています。ニッケルアレルギーの方は反応が出る可能性があります。※体質による個人差が非常に大きい⸻② 加工がとても難しい硬い素材なので:• 切削が大変• 成形時にガスバーナー(3000°)を使う場面がある• 溶接に技術と経験が必要上記の理由から、ちょっとした一室、設備で容易に作れるものではありません。製作者側にとって、手間がかかる素材でもあり、その労力が価格に反映されています。⸻③ 傷はつく錆びにくい・硬い=無敵ではありません。使用に伴い細かな傷は入ります。ただし、これは味として楽しめるポイントでもあります。⸻■ 金属アレルギーについてここは誤解が多い部分。◎ ステンレス=絶対アレルギーが出ないではありません。アレルギーの主な原因は:• ニッケル• コバルト• クロムSUS304はニッケルを含みます。ただし、✔ 金属イオンが溶け出しにくい✔ 腐食しにくい✔ 表面が安定しているそのため、比較的トラブルが少ない素材と言われています。⸻■ こんな方は注意• 強いニッケルアレルギーがある• 汗をかきやすい• 傷がついたまま長時間着用する心配な方は、短時間の試着から始めることをおすすめします。⸻■ まとめSUS304は✔ 錆びにくい✔ 強い✔ 変色しにくい✔ 比較的アレルギーが出にくい日常使いのアクセサリーに非常に向いている素材です。ここまで読んでいただきましてありがとうございます。次回も職人視点の日々、ブランド、作品について等のお話をしていきますのでよろしくお願いいたします。最後に当ブランドの方向性は貴金属を用いた煌びやかなジュエリーではなく、あくまで鉄工の延長線上から産まれた装身具であり、無骨でありつつも素材本来の色や輝きで身につけていただける方の日常に彩りを与える、というのがコンセプトです。そのコンセプトを落とし込んだ作品を楽しんでいただけたら嬉しく思います。
2026.2.16
いつもご覧いただきありがとうございます。今日は、当ブランドで大切にしている素材のお話です。真鍮は知れば知るほど愛着がわく、とっても面白い金属なんです。■ 日々表情が変わり育っていく?真鍮のアクセサリーは、私たちと一緒に生きています。最初は金のようにのゴールドですが、毎日身につけていると、空気や水分に触れて酸化し、少しずつ落ち着いた色に変わっていきます。この「燻み」こそが真鍮の良さかと思います。新品には出せない、ヴィンテージのような味わいが自然と出てくるんです。「あ、いい色になってきたな」と気づく瞬間は、なんだか嬉しいものです。■ リングの「継ぎ目」商品を身につけ経年変化していくと、リングの継ぎ目にうっすらと線や色の違いが見えることがあります。「これって傷?表面の剥がれ?」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。これは「ロウ付け」といって、金属同士を別の金属(銀)で溶接している証拠です。違う金属を溶かし込んで溶接しているため、時間が経つにつれて色の変化に差が現れ、継ぎ目が浮き出てきてしまいます。強度に問題はありませんので手作りならではの「味」として楽しんでいただけたらと思います。■日々のお手入れお手入れと聞くと難しそうですが、真鍮はタフな素材です。基本は 「使い終わったらシルバー磨きクロスで拭く」 黒ずみが気になったり少し輝きを戻したくなったら、金属磨き(ピカール等)で磨けば輝きが戻ります。※傷、購入時の輝きは専用の道具で研磨しているため、購入時のようにはなりません。 • カジュアルな服装には、育てた「マットな質感」 • ドレスアップする日は、磨いて「輝く質感」そんな風に、その日の気分で表情を変えられるのも真鍮のいいところ。ぜひ、あなただけの色に育ててみてくださいね。
2026.2.9
鐵彩(TESSAI)のアクセサリーは、お客様一人ひとりのサイズに合わせて制作することもできます。 毎日身につけるものだからこそ、ジャストサイズで快適に楽しんでいただきたい。 ご注文前に、ご自身で簡単にできるサイズの測り方をご紹介します。リングサイズの測り方ECサイトなどで安価で購入することができますので、リングゲージを買うのが最も安心ですが下記の方法にて簡易的に計測することも可能です。1. 糸で指周りを測る伸縮性のない糸や紙を、指の最も太い部分(第二関節など)に巻き付けます。 重なった部分にペンで印を付け、その長さを定規で測ってください。POINT 個人差はありますが、むくみ等で朝と夕方の指の太さが多少変わることがあります。可能であれば朝夕で計測することをお勧めいたします。幅広のリングの場合は、少しきつく感じる場合があるため、余裕を持って測るか、少し大きめを選ぶのが無難です。2. 手持ちの指輪で測る普段お使いの着け心地の良い指輪をお持ちの場合は、その指輪の内径(内側の直径)を定規で測ってください。 下記のリングサイズ表と照らし合わせて、最も近い号数をお選びください。参考 リングサイズ表(内目)サイズ内径 (mm)内周 (mm)7号15.047.19号15.749.211号16.451.313号17.053.415号17.755.517号18.457.619号19.059.721号19.761.8バングルサイズの測り方手首の骨が出っ張っている部分(尺骨茎状突起)のすぐ下、手首の一番細い部分をメジャーで一周測ってください。 メジャーがない場合は、紐や紙を巻いて印を付け、定規で長さを測ります。締め付けすぎず、肌にフィットする程度で測るのがポイントです。サイズ目安Sサイズ 手首周り 約13cm 〜 15cm (女性向け)Mサイズ 手首周り 約15.5cm 〜 16.5cm (一般的な男性・余裕を持ちたい女性)Lサイズ 手首周り 約17cm 〜 18.5cm (手首が太めの男性)※ バングルはスリット(切れ込み)部分を開閉することで、ある程度のサイズ調整が可能です。 購入時は、おおよその形に仕上がっているためご自身に合うように調整してください。調整する時は一気に力を加えると折れてしまうことがありますので、少しずつ慎重にお願いいたします。サイズについて不安な方へ計測方法が合っているか不安な場合や、中間サイズで迷われている場合は、ご注文前にお気軽にご相談ください。